「整理」「収納」「片付け」の違いが分かれば部屋は変われる!本多さおりさんインタビュー(第1回)

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「一生懸命片付けてもすぐ散らかってしまう」「モノが見つからず出かける前は慌てて探してばかり」……片付けの悩み、整頓された部屋へのあこがれは尽きないもの。特に女性は服や靴、アクセサリーその他こまごました物が多く、お部屋の収納が難しい! と思う方も多いのではないだろうか。
今回マイナビ賃貸女子部屋編集部は、『家事がしやすい部屋づくり』『もっと知りたい無印良品の収納』などの本でどの家庭でも実践できる“収納の仕組みづくり”を紹介し、著書が50万部を突破。『家族でつくる心地いい暮らし みんなの家事ブック』(マイナビ出版)の監修者で、整理収納コンサルタントとして活躍する本多さおりさんに、”部屋が生まれ変わるためのとっておきの秘策”について教えてもらった。お話の中では「好きなことを仕事にする」「仕事を創り出す」という、女性の先輩としての貴重なお話も聞くことができた。


■「収納」を仕事に ~ない仕事を創り出す~

――本日はよろしくお願いいたします。まず、早速ですが、本多さんが「整理収納」に興味を持ち始めたのはいつ頃からかお聞きできたらと思います。例えば……本多さんはきれい好きなご家庭で育った「整頓サラブレッド」だったのでしょうか。

本多さん:よろしくお願いします。そうですね……実家は真逆で、散らかっていたほうだと思います。私は一人っ子で母はずっと働いていて、1人遊びの延長で片付けをしていました。引き出しやクローゼットの中身を出したり入れたりして整理しなおしたりして。ただ、その頃には強い自覚はなく、自分は片付け好きだと気づいたのはだいぶ大人の、社会人になってからです。


――社会人になってからですか! 気づいたきっかけがあったのですか?

本多さん:「あなたって片付けが好きだよね、得意だよね」と言って気づかせてくれたのはOL時代の友人でした。私の机の中を見て、「何だこれは! 何でこんなことができるの?」ととても驚いてくれたんです。自分は仕事をしやすいようにと考えて物の配置を工夫していただけだったのですが、その後も彼女が「あなたの片付けはすごいよね」と逐一言ってくれて。そこで「私ってこれが得意なんだ」と気づいたんです。

仕事に関して、「好きなことを仕事にしたい」という気持ちは昔から強かったのですが、1つ目の仕事を辞めた後、どっちに進んだらいいだろうと道に迷っていたんですね。自分が好きなことを仕事にしたい、けど自分の好きなことって何だろう? と。そんな中友人から収納について言われたり、人生の師匠みたいな方に「好きなことなんて、探して見つけるものではなく、勝手にやっちゃってることなんだよ」って言われたりして、「あ、じゃあそれは片付けだ」って自覚しました。

ただ、片付けを仕事にするためには何からやったらいいものかと……。「整理収納アドバイザー」「整理収納コンサルタント」という資格があることを知ってまずは資格を取るというアクションを起こしました。ただその当時の7年前、仕事としての認知も低く同年代の人もいなかったので、どうやったらいいか分かりませんでした。すぐに仕事があるわけではなかったので、2年ほどブログをやった後、2011年頃に事業としてはじめました。

■頭を使わずに「片付け」できる仕組みをつくれば、部屋は片付く!

――部屋が片付かなくて悩んでいる人は多いですが、どういった点に原因があるのでしょうか。

本多さん:「①整理」「②収納」「③片付け」の順番の意識がとても大切ですね。

――整理と、収納と、片付け。考えてみれば言葉は違うのに、意識したことがありませんでした。

本多さん:最初に行う「整理」は仕分けのことです。本は本、日用品は日用品、文具は文具という「物の属性の分類」もありますし、「使用頻度」でも頻繁に使う1軍、その次に2軍、あまり使わないかもしれない3軍、と頻度の違いもありますよね。

「整理」ができたら次は「収納」です。収納は、これはここにしまうというプラン、ルールづくりのことです。「収納」のプラン通り戻していくのが「片付け」です。片付けは頭を使わない単純作業ですが、収納のルールがないと片付けは続きません。収納ルールがないまま片付けをしようとすると、戻す場所を毎度考えないといけないですよね。そうすると、疲れてしまって続かないんです。


『家族でつくる心地いい暮らし みんなの家事ブック』(マイナビ出版、p18~19)より、本多さん宅のベッドルームやエントランスの収納は、片付けの仕組みがつくられている。

――思い当たりすぎて耳が痛いです。

■元気のないときにはできないような仕組みでは長続きしない

本多さん:だからまず、面倒でも収納の仕組み=プランをつくることが重要なんです。私の仕事は収納の仕組みをクライアントさんと一緒に、その人の生活動線やくせに合わせて一からつくり出すことです。仕組みがすでにある人でも、それがきちんと機能していなければ片付けは続かない。片付けの苦手な人はものぐさだから片付けられないわけではなく、収納の仕組みがうまく動いていないか、もしくは仕組みが面倒くさいものになっているんですね。

――面倒くさい収納の仕組みとは、どのようなものでしょうか。

本多さん:「きれいにしようと見えないところにしまいすぎてしまう」ケースですね。しまう行為は扉やふたを開けたりなどアクションが増えます。これが本来単純作業である「片付け」を日常的に続ける障害になっていることになかなかご本人が気づかないんです。それで、「自分がものぐさだから続かないんだ」になってしまうんですが、違います。その仕組みが面倒だから片付かないんです。


『家族でつくる心地いい暮らし みんなの家事ブック』(マイナビ出版、p28~29)より、登場するワタナベマキさんのキッチン。しまい込みすぎない、機能的な収納。

「元気なときはできるけど、気力のないときはできない」という収納の仕組みだと続きません。私自身面倒なのが嫌いで、楽にしたいという気持ちが根元にあるんですね。でも、「楽をするために、とことん考える」のは好きなので、「ちょっと変えてみたらこんなによくなった」というのは快感です。本当に、ちょっとしたことだったりするんですよ。クライアントさんのお家でもささいなことを変えるだけで「続けられるようになりました!」と言われる部分があって、それは本当にうれしいです。

――休日で一生懸命片付けてみたものの、一週間したらまた元の状態に戻っていて自己嫌悪、ということがよくあります。ですが、整理と、収納の仕組みをつくるという考えがすっぽ抜けていたのがよく分かりました。

本多さん:あと、トライし続けることが大切ですね。ダメだったときは何でダメだったのか考えてみる。

――考えてなかったです……。自己嫌悪になって終わりでした。

本多さん:「このふたを開けるのがいちいち面倒だったんだ」とか、「こっちで使うのにあっちにしまっていたから使った後にここに出しっぱなしにしてしまってたんだ」とか。物は、使う位置にあるべきなんです。動線が無駄に長くなると置きっぱなしになってしまいます。

――心当たりがありすぎて……。部屋のボックスにしまっているお化粧品やクリーム、洗面所の台の上に置きっぱなしにしてしまうことがよくあります。

本多さん:それだったら、もう洗面所に化粧品置き場をつくってしまったほうがいいですよね。毎回置いてしまうたびに「ああ……また」と思うのもつらいじゃないですか。少し見た目が悪くなってしまっても、生活に合わせたほうが片付けやすくなるんです。

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1回目は、本多さんの「整理収納」を仕事にするまでについてと、片付けには仕組みづくり、すなわち収納が大事だということを伺った。2回目は、「部屋が散らかって見える理由」「持っている物の整理」についてのお話をご紹介する。

本多さおりさん
1984年生まれ、埼玉県在住。1LDKの賃貸アパートに夫、1歳の長男と3人暮らし。
2010年に整理収納アドバイザー1級、2011年に整理収納コンサルタントの資格を取得後、モニターとして数人の友人宅で整理収納作業をさせてもらい、ブログ上で公開。2011年より個人宅向け整理収納サービスをスタート。これまでお伺いしたお宅は200軒を超える。

2012年初の著書「片付けたくなる部屋づくり」出版。雑誌やウェブなどで暮らし重視のシンプルな収納術を提案。
2017年7月に『家族でつくる心地いい暮らし みんなの家事ブック』(マイナビ出版)を出版。詳しくはこちらから。

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